「ホームルーターって何??」
「ホームルーターとか光回線とかモバイルルーターって何が違うの?」
みなさんはホームルーターをご存知ですか?
ホームルーターとは工事不要でお家にネット環境を導入できるお手軽版ネット回線のことです。
「そんなざっくりした説明じゃなくてもっとちゃんと知りたい!」
という人は向けて今回は、
- ホームルーターとは何か
- ホームルーターの通信の仕組み
- 光回線、モバイルルーターとの比較
- ホームルーターのメリット、デメリット
- ホームルーターがオススメの人
- おすすめのホームルーター
をお教えします!!
ホームルーターについて知りたい方はぜひ見ていってください。
ホームルーターとは
ホームルーターとはコンセントに挿すだけでインターネットを使えるようになる「お手軽インターネット」のことです。
ホームルーターはネット回線としてよく挙げられる光回線やモバイルルーターの中間くらいの役割を担っています。
分かりやすく言えば「家専用のモバイルルーター」のようなものです。
ホームルーターの特徴は主に次の3つが挙げられます。
- 家で使う
- 工事不要
- モバイル回線で通信する
家で使う
“ホーム”ルーターという名前の通り、ホームルーターは基本的に家で利用します。
WiMAXのホームルーターのみ家の外でも利用できますが、サイズの大きさやコンセントがなければ利用できないことから、あまり持ち出しには向かないでしょう。
しかし、登録住所を変更すれば引越し先でも使うことができるので、光回線よりも使い勝手には優れています。
登録住所以外で使うと回線を止められてしまうこともあるので注意です。
工事不要
ホームルーターは光ファイバーではなく、モバイル回線を用いた通信なので工事が必要ありません。
ホームルーターにSIMカードを挿れてコンセントに挿せばネットに繋がるので「自宅へ手軽にネット回線を導入したい!」という人にはありがたいですね。
工事費もかからないし安上がり!
モバイル回線で通信する
ホームルーターでは通信に光ファイバー回線でなくモバイル回線を使用します。
これはスマホやモバイルルーターで利用する回線と同じものです。
モバイル回線を利用しているおかげで、工事の必要はありませんし、引越し先に持っていくこともできます。
ホームルーターで通信する仕組み
ホームルーターはホームルーターまで無線で届いた電波を、家庭内の機械へ向けて有線やWi-Fiで届けるという仕組みでネットワークを使えるようにしています。
ホームルーターの通信の仕組みはモバイル回線を使用した無線通信です。
「モバイル回線とかよくわからん!」という人はスマホやモバイルルーターと同じ回線を利用していると考えてください。
スマホがSIMカードを挿して電波を受信するように、ホームルーターもSIMカードを挿すことで電波を受信します。
通信したときに電波が届くまでの流れは次の図のようになっています。
ネット検索をすると、まずデータの発信元であるサーバーから「交換局」へデータが送られ、交換局でデータを適切なカタチに変換します。
その後交換局からケーブルを通ってデータは「無線基地局」に届き、そこから電波となってホームルーターに届きます。
そのホームルーターが家の中の機器にWi-Fiや有線でデータを届けることでついに検索画面が表示されます。
電話をかけた時などはすぐに繋がるため気付きませんが、実はモバイル回線ではこういう流れで通信しています。
無線基地局や交換局は日本中に設置されているので、どこでも通信できるわけです。このおかげでホームルーターは工事なしで引越し先でも使うことができるんですね。
ホームルーター、光回線、モバイルルーターを比較
ネット回線にはホームルーター以外にも光回線やモバイルルーターも存在します。
それぞれを比較してホームルーターのメリットやデメリットを調査してみましょう。
ホームルーター、光回線、モバイルルーターの特徴を比較した表が次のものです。
下り速度、上り速度、ping値について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
ホームルーター | 光回線 | モバイルルーター | ||
---|---|---|---|---|
平均速度※ | 下り | 100~200Mbps | 300~400Mbps | 30~50Mbps |
上り | 15~25Mbps | 200~300Mbps | 10~15Mbps | |
ping値 | 75~85ms | 20~30ms | 80~90ms | |
安定性 | ◯ | ◎ | △ | |
速度制限 | ほぼなし | 基本なし | あり | |
月額料金 | 3,000~5,000円 | 戸建て5,000~6,000円 集合住宅3,000~5000円 | 2,500~5000円 | |
初期費用 | 3,300円 | 戸建て20,000~40,000円 集合住宅15,000円~30,000円 | 3,300円 | |
通信手段 | モバイル回線 | 光ファイバー | モバイル回線 | |
工事の有無 | ー | あり | ー | |
使える場所 | 家のみ (引越し可) | 家のみ | どこでも | |
ネットを使えるまでの期間 | コンセントに挿すだけ | 回線工事が必要 | 電源を入れる |
光回線との違い
ホームルーター、光回線を比較した表について詳しく説明します。
平均速度
下り速度、上り速度、ping値全てにおいて光回線が上回っています。
特に上り速度とping値にはかなり大きな差があります。
上り速度が必要となるライブ配信者やYouTuber、ping値が重要なFPSゲーマーなどには光回線がオススメと言わざるを得ません、、、
回線性能ではホームルーターは光回線に負けています。
安定性
安定性も光回線の方が優秀です。
ホームルーターはモバイル回線による無線通信なので、家に電波が届くまでに様々なものから電波干渉を受けます。
そのためホームルーターはそのときの環境によって遅くなったり速くなったりと電波強度にばらつきが出てしまうのですが、光回線は光ファイバーケーブルの中を通って家まで直接データを届けてくれるので、干渉するものが少なく電波強度のばらつきが少なく済みます。
このように「電波干渉の多い無線よりもケーブルに守られた有線の方が安定する」というのが一般論なので覚えておきましょう。
回線とは少し違うけどルーターに機器を繋げる時もWi-Fiよりも有線LAN接続の方が安定するよ!
速度制限
速度制限に関しても光回線の方が制限が少ないです。
ホームルーターは明確な基準は設けられていませんが、短期間で大容量の通信を行った際に速度制限される可能性があります。
光回線は速度制限がない回線とある回線が存在していますが、速度制限がある回線でもホームルーターよりは制限が緩いと考えられます。
ホームルーター、光回線ともに速度制限はほとんどないと考えられますが、より安心なのは光回線でしょう。
月額料金
料金は戸建てならホームルーターの方が安く、集合住宅なら同じくらいです。
性能差のわりに光回線とあまり料金が変わらないのは意外かもしれません。
戸建ての方が料金が高いのはやはり性能的にホームルーターでは戸建てには物足りないというところがあるからだと思います。
ホームルーターは広い家や大人数利用には光回線ほど向いていないので、「戸建て利用は光回線だろう」と考えた通信会社がそのように設定したのではないでしょうか。
初期費用
初期費用はホームルーターの方が安いです。
ホームルーターだと初期費用には事務手数料(3,300円)しかかかりませんが、光回線には工事費用がかかります。
工事費用は20,000円以上であることが多く高額なため、光回線を契約するなら工事費無料のキャンペーンを開催している時期がオススメです。
通信手段
ホームルーターはモバイル回線、光回線は光回線を使用します。
モバイル回線の特徴は移動に強いが電波が不安定な点です。
モバイル回線は無線通信なので電波が届く場所ならどこからでも使うことができて便利ですが、無線だと環境次第で電波が届きにくくなってしまうので安定性は小さくなります。
逆に光回線は移動に弱いが通信が安定するのが特徴です。
光回線は家の中に光ファイバーケーブルを引き込む工事をしなければ使えないので、工事がされていない場所へ引越しをした際には再度工事が必要になってしまいます。
ただ、その分光回線の通信は光ファイバーケーブルによって干渉から守られるので安定、高速になります。
引越しをするならホームルーターか光回線の好きな方、引越しの予定がないなら光回線を使うのがメインとなるでしょう。
工事の有無
ホームルーターは工事なしで利用できますが、光回線は工事が必要です。
ホームルーターは無線で通信を行なっているので、住所が変わってもそこが電波の届く場所ならばコンセントに挿すだけで使用できます。
しかし光回線は光ファイバーケーブルを使った有線での通信なので、そのケーブルを家の中に引き込む工事をしなければ使用できません。
ホームルーターの方が工事がなく使用へのハードルが低いですね。
使える場所
ホームルーターは登録住所に限られますが、電波が届く場所ならどこに引越しをしても使えます。
光回線は工事をした場所でしか使えません。
端末を持っていくだけでネットを利用できるようになるホームルーターはやはりお手軽です。
ネットを使えるまでの期間
ホームルーターは家に届いてからコンセントに挿せばすぐ使えます。
光回線は家の中に光ファイバーケーブルを引き込む工事が終わるまで使えません。
ホームルーターは混雑状況にもよりますが、だいたい契約から数日くらいで家に届くのですぐに使いたい人には嬉しいです。
光回線だと工事に1ヶ月以上はかかってしまうので導入のハードルはどうしても高くなってしまいますね。
モバイルルーターとの違い
次はホームルーターとモバイルルーターの違いを表に基づいて説明します。
平均速度
下り速度、上り速度、ping値においてホームルーターの方が上回っています。
特に下り速度ではかなり大きい差があるようです。
下り速度は「何かを読み込む作業」や「ダウンロード作業」といった日常的な作業に使用されるので割と重要度が高いです。
モバイルルーターを使っているときに遅いと感じることも多くなるのではないでしょうか。
安定性
安定性もホームルーターの方が優れています。
モバイルルーターの役割を考えると仕方ないのですが、モバイルルーターはそもそも電波の干渉が多い外で使うのがメインなので回線の安定度はどうしても低くなってしまいます。
じゃあ家で使えば同じなのかと言われればそうでもなく、モバイルルーターは少ない端末向けに作られたものなので、電波の強度もホームルーターよりは弱いです。
速度制限
ホームルーターの方が制限が緩いです。
これもおそらく役割の違いによるものですが、家で使うホームルーターはすぐに速度制限になっていたら使い物にならないので、速度制限が緩くなっています。
反対にモバイルルーターは外で使うのがメインなので、そこまで大容量通信はしないだろうということで速度制限がホームルーターよりも厳しく設定されているんです。
これならあまり持ち運ばない人はホームルーターの方がいいですよね。
月額料金
月額料金は若干モバイルルーターの方が安いです。
正直あまり差はないので、選ぶ回線によってはモバイルルーターよりもホームルーターの方が安くなることもあります。
初期費用
これもどちらもほぼ同じです。
契約事務手数料(3,300円)がかかるだけなのでそこまで気にしなくていいでしょう。
たまーにかからないものもありますが基本的にはかかると思っておいてください。
通信手段
ホームルーター、モバイルルーターともにモバイル回線を利用します。
どちらも無線通信なので、電波の干渉を受けやすく、通信の安定度はあまり高くありません。
工事の有無
どちらも工事は必要ありません。
両者ともモバイル回線を利用しているので、光回線のように光ファイバーケーブルを自宅内に引き込まなくてもネットを利用できます。
ホームルーターはコンセントに挿すだけ、モバイルルーターは電源を入れるだけでネットを利用できます。
使える場所
ホームルーターは基本家ですが、モバイルルーターはどこでも使えます。
ホームルーターの中でもWiMAXだけはどこでも持っていけるので少し特殊です。ただ、ホームルーターなのでコンセントは必要になります。
モバイルルーターはどこにでも持っていけることがウリなので、電波のある場所ならどこでも使えます。
使い勝手はモバイルルーターの方が良いですね。
ネットが使えるまでの期間
ホームルーターもモバイルルーターも変わらず、在庫さえあれば数日程度で使い始めることができます。
実店舗で契約した場合にはお店でルーターを受け取ってその日から家で使うこともできるので、かなり手軽です。
光回線だと工事に1ヶ月以上かかるので、早めに使いたい人にはホームルーターやモバイルルーターがオススメですね。
ホームルーターのメリット
光回線、モバイルルーターとの比較を通して分かったホームルーターのメリットを説明します。
ホームルーターのメリットは光回線のような工事が必要なく、モバイルルーターよりも通信品質が高いところです。
ホームルーターは光回線とモバイルルーターの中間のような役割を果たしています。
どこにでも持ち運べるわけではありませんが、工事をしていない家でも持っていけますし、モバイルルーターのように容量、速度制限がなく、通信も安定しているのでかなり使い勝手が良いです。
そこそこ速くてそこそこ使い勝手が良いのがホームルーターの特徴ですね!
ホームルーターのデメリット
ホームルーターのデメリットは光回線よりも通信品質が低く、 WiMAX以外のホームルーターは持ち運べないところです。
ホームルーターは汎用性が高いですが、秀でた部分が少ない器用貧乏であるとも言えます。
そのため、ゲームのガチ勢や外に頻繁に持って行きたい人などのような「明確に使いたいことが決まっている人」にはオススメできない場合があります。
総合的にバランスが取れている分突出した性能はないのがデメリットですね
ホームルーターをオススメできる人
次のような人はホームルーターをオススメできます。
変わった使い方をしない人
ホームルーターは「工事なし」で「家専用」の「そこそこ質の高いネット環境」を「簡単」に手に入れることができます。
性能だけで選べば現状、光回線が1番オススメできます。
ですがやはり賃貸で工事ができない人や工事するのがめんどくさいという人も多いです。
実際僕は工事がめんどくさいのでホームルーターを使用しています。
ぶっちゃけ光回線より遅いといっても、ホームルーターは普段使いをする分には全然困りません。我が家は評判のあまり良くないソフトバンクエアーを使用していますが、パソコンは問題なく動きますし、テレビでAbemaTVを見まくることもできています。
普段使い以外のことに使う場合、例えばゲームのガチ勢やカフェでパソコンをしたい人には光回線やモバイルルーターがオススメですが、だいたいの基本的なことはホームルーターでも大丈夫だと思います。
というわけでホームルーターをオススメできない人は次のような人です。
- カフェなどで使いたい人
- 少しの遅延が命取りになる人(FPSゲーマーなど)
- 回線性能の高さが命の人
大多数の人はホームルーターで満足できるはず!
おすすめのホームルーターはドコモhome5G
ホームルーターの中で僕がオススメするものを参考に紹介しておきます!
僕がオススメするホームルーターはドコモ「home5G」です。
home5Gのオススメポイントには
- 回線速度が速い
- 速度制限がゆるい
- 料金プランが分かりやすい
の3点があります。
回線速度は他のホームルーターに比べて2〜3倍の速度を誇り、ホームルーター=遅いというイメージを覆しました。
速度制限も口コミでは他社よりも速度制限が少なく「3日で100GB使っても制限されなかった」という声も見られます。
料金プランはワンプランのみで月の途中から月額が変わったりしないので非常に分かりやすいです。
料金が他のホームルーターに比べて少し高いというデメリットはありますが、日々の使い心地を考えると月数百円の差は許容してhome5Gを使った方が良いのではないかと思います。
他のホームルーターと比較しているので次の記事も参考にしてください。
home5Gの口コミを知りたい方は次の記事へどうぞ。
それではこれにてホームルーターの説明を終わります。ありがとうございました!